2.敵を知り自分を知れば百戦危うからず!

「交渉」を成功させるには、

相手にとってのメリットがないとダメです。

 

そのためには、人間を理解することが

「交渉」のスタートと言えるでしょう。

 

では、人間理解のためにも最低限押さえておくべきことは

何でしょうか?

 

人間の行動のベースには、「欲求」があります。

マズローの欲求5階層説が分かりやすいので、

簡単にご紹介しておきます。

 

まず、人間が最初に求める欲求が「生理的欲求」です。

生命維持の欲求であり、食欲・性欲・睡眠欲等々です。

 

これらがほぼ満たされると、

意識する欲求のレベルが上がります。

 

次が、「安全の欲求」です。

危険から身を守りたいという欲求であり、

暑さ・寒さから逃れたいとか、

災害から身を守りたいという欲求です。

 

これらがほぼ満たされると、

また意識する欲求のレベルが上がります。

 

次が、「社会的欲求」です。

仲間を作りたいという欲求であり、

家族を作ったり、友達を作ろうとする欲求です。

 

これらがほぼ満たされると、

さらに意識する欲求のレベルが上がります。

次が、「自我の欲求」です。

 

仲間から認められたいという欲求であり、

褒められたり、存在承認を求める欲求です。

 

これらがある程度満たされると、

もっと意識する欲求のレベルが上がります。

 

最後が、「自己実現の欲求」です。

自分らしくありたいという欲求であり、何ごとにも縛られず、

自由に自分の価値を提供したいという欲求です。

 

このように、人間には欲求があり、

それを満たしてあげることが相手にメリットを与えることになり、

交渉のスタートを切ることにつながります。

 

ただ、飲食を提供すればそれでよいというわけではありません。

接待という交渉手段もありますが、あくまでも付随的手段で

今回のテーマではありません。

 

そこで、やはり重視すべきは「自我の欲求」でしょうね。

交渉相手として「重要な人間であると認められたい」

という欲求は常にあります。

 

ゆえに、あなたは尊重の気持ちを持って接することが

重要なポイントになります。

 

ちなみに、あなた自身は交渉に意欲を持って臨んでいるでしょうか?

ここが確立していないと、

いくら相手の理解を深めようとしても意味がありませんね。

 

あなたに意欲が無ければ、

最初から交渉は相手次第になってしまうからです。

 

是非とも、自分でも自分自身の欲求を見つめ、

どんな状態を創り上げたいのかというビジョンを

明確にしていただくと良いでしょう。

 

交渉のベースが固まったら、いよいよ交渉のスタートです。

では、次回は交渉手順の概要を見てみることにしましょう。

 

 

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1.「交渉」とは、奪うことではなく与えることと見つけたり!

「交渉」ってなんでしょうか?

相手を自分の思う通りに動かすこと・・・でしょうか?

 

そんなことができたら言うことないですよね。

でも、もしそれが可能だとしたら、

なぜ、相手はあなたの思う通りに動いてくれるんでしょうか?

 

どうでしょうか?

考えられるのは二つですね。

 

一つはあなたに騙されているとき。

でも、騙されているのが分かったら・・・

もう二度とあなたの思う通りに動いてくれることはありません。

 

それどころか、「いつか寝首を掻いてやろう」と虎視眈々と狙っている

非常に強力な敵になることも当然考えられます。

 

ですから、一時的には有効でも長期的には効果が無いばかりか

マイナス効果をもたらしかねません。

 

では、もう一つは?

そうです。

 

あなたの思う通りに動くことが、

相手にとってもメリットになっているときですね。

 

このときは、メリットが続く限り

あなたの思う通りに動いてくれるでしょう。

 

しかし、だからと言って「相手をバカにするような態度」を

とったりしたら、たとえ相手にメリットがある状態でも

二度とあなたに協力をすることは無いでしょうね。

 

これらは、あなたが騙されていると分かったときや

バカにされていると気づいたときにとる態度と

全く同じです。

 

「いや、そんなことはない。

自分はそんなときでも相手の思う通りに動き続ける。」

という方はいらっしゃるでしょうか?

 

よほどの恩義を感じていればいらっしゃるでしょうね。

でも、そんな恩義を感じている人に対しては

交渉など無用です。

 

交渉などしなくても、自ら動いてくれることでしょう。

また、相手に信頼を置いていればある程度は交渉無用で

自ら動いてくれますよね。

 

私も、

「スキルアップ社長塾という名前で活動したいので

協力してもらえないだろうか?」

と、何人かの知り合いに声をかけてみました。

 

すると、詳しいことは何も聞かず

名前を貸してくれたり、発起人になってくれたり、

依頼を受けてくれたりした方が何人もいます。

 

まあ、あまり相手に負担になるようなことをお願いはしていませんが、

それでも赤の他人には協力はしないでしょう。

 

ありがたいことです。

でも、やはりそんなに親しくしていない方には

断られたりもしました。

 

こんなときに「交渉」が必要になってくるんでしょうね。

ただ、もうお分かりの通り、「交渉」を成功させるには、

相手にとってのメリットがないとダメです。

 

さもないと、どんなにテクニックを弄しても

成功するはずがありません。

 

ゆえに、相手を理解すること。

もっと言えば、人間を理解することが

「交渉」のスタートと言えるでしょう。

 

では、人間理解のためにも最低限押さえておくべきことは

何でしょうか?

 

 

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7月13日(木)はチームビルディング研修でした

 

7月13日(木)はチームビルディング研修を担当していました。

 

チームビルディング研修というと、ゲームを使う研修が多いですね。

 

ご多分に漏れず、私もゲームは使います。

 

しかし、その目的はご受講者自身の課題発見とビフォーアフターの確認のためです。

 

なので、最初と最後に行います。

 

メインは、チームビルディング能力の強化です。

 

チームビルディング能力を三つに分けて一つずつ演習を行っていきます。

 

※動画もご覧いただけます。
↓  ↓  ↓

チームビルディング強化コース

 

一つ目は、ハーマンモデルを使った効き脳診断です。

 

自分の思考特性を診断して、強みを明確にします。

 

また、組む相手によって自分の思考特性を変化させたり、相手に変化を要求することもあります。

 

ただ、思考特性がどのように作られるのかということを理解していないと、変化させたりその要求をすることは難しいのでその点の解説も行います。

 

二つ目は、コミュニケーションギャップを乗り越える演習です。

 

リーダー役、メンバー役、観察者役に役割分担してリーダー役がメンバー役を説得するロールプレイングを行います。

 

役割を代えて三回行いますが、メンバー役の設定はすべて異なります。

 

この演習では、相手を理解するためのコミュニケーションがとれるようになるためのポイントを学び、現場で実践できるきっかけを作ります。

 

三つ目は、組織を作るためのポイントを学んでいただきます。

 

組織を作る目的、組織とは何かといった基礎的な知識に始まり、組織マネジメントと個人のマネジメントとの違いや組織マネジメントで実施すべきことを学んでいただきます。

 

特に、組織マネジメントの最初に行う「目標設定」と「組織化」のところを重点的にご理解いただきます。

 

ここは演習がないので、随所にグループでのミーティングを入れながら理解を深めていただきます。

 

ちなみに、仮装体験ゲームは最初と最後に行います。

 

最初は、ご自分の課題発見のためです。

 

最後は、学んだポイントを実践してビフォーアフターを体験してもらうためです。

 

最後の仮装体験ゲームでも、すべての学びを実践できるわけではありませんが、現場での実践のポイントは明確になります。

 

こうやって、極力研修での学びと現場での実践を結びつけられるようにしながら、研修を行っています。

 

 

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人事担当者は案外自社の評価制度のことを知らない?

自社の人事評価制度について、正確に語れる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

 

まあ、一般的には社員の方は評価時期にしか評価シートを見ないので、ほとんど全滅でしょうね。

 

 

それでいて、評価するにしてもされるにしても文句ばかり言ってたりします。

 

では、人事担当者や責任者はいかがでしょうか?

 

 

やはり、評価時期にしか見てないので正確に答えられる方はかなり少ないですね。

 

おっかしいですね。

 

 

『評価制度は「評価」や「査定」のためだけに使用しているわけではない。』とおしゃってたりするにも関わらずです。

 

実状は、「評価」や「査定」のためだけにしか使ってないからでしょう。

 

 

実際に、こんな話がありました。

 

私がお奨めの評価制度の説明をしたら、

 

 

「うちの評価制度と同じですね。」

 

とおっしゃった人事の責任者の方がいました。

 

 

「どこが同じですか?」

 

と聞いたら、

 

 

1.業績評価と定性評価を行っているところ

 

2.社員に行動目標の自己設定をさせているところ

 

とおっしゃいました。

 

 

ところが、少しツッコんでお伺いすると、答えられないようでした。

 

正直言って、適当にごまかされました。

 

 

「この方も自社の評価制度のことを良く知らないんだな。」

 

と思った瞬間です。

 

 

後で知ったことですが、その会社さまの評価制度は結構複雑でした。

 

確かに、業績評価と定性評価を行います。

 

 

しかし、業績評価の中に「数値目標」と「行動目標」があります。

 

まず、数値目標はというと「会社」や「部門」の数値目標を記載するようになっていました。

 

 

個人に落とし込まれていませんでした。

 

実は、個人の数値目標は自分で決めるようになっているんです。

 

 

具体的には、まず会社や部門の数値目標を前提にして部門の課題を記載します。

 

これは上長が決めたことを記載することになります。

 

 

そのうえで、その部門課題解決のために取り組む「自己課題」を自分で設定します。

 

それをさらに『細分化して結果目標に落とし込んだうえで時系列にやるべきこと』まで記載します。

 

 

この「細分化した結果目標」が個人の「数値目標」です。

 

そして、時系列に記載したやるべきこと」が「行動目標」です。

 

 

果たして、どのくらいの方がご自分の「結果目標」や「行動目標」を自らの手で設定できるでしょうか?

 

 

結構、ハードルが高いような気がします。

 

 

 

しかも「定性評価」は、マネジメント職、リーダー職、一般職で異なる「項目とやるべき内容」になってはいるものの、ここは「行動目標の自己設定」はありません。

 

すると、評価表に記載された抽象的な表現をベースにして評価し、されることになります。

 

 

これでは、評価結果に不満が出ることは火を見るより明らかです。

 

ただ、「業績評価」以外にも「定性評価」を行い、長期的な能力アップを図ろうという趣旨は分かります。

 

 

しかし、「行動目標の自己設定」を行っておらず、しかも「業績目標」と連動しているわけでもありません。

 

そんな評価項目を、評価者や被評価者は普段から意識しているでしょうか?

 

 

たぶん、評価時期にしか思い出さないでしょう。

 

それなら、この「定性評価」は時間の無駄にしかなりません。

 

 

見直しが必要となります。

 

 

他には、「業績評価」と「定性評価」のウェイトを変えることによって、賞与の査定や昇給の査定に使っているようです。

 

「業績評価」にも「定性評価」にも運用の難しさや不満の出どころがあるので、かなり御苦労されることが見て取れます。

 

 

さて、人事担当者であるあなたは自社の評価制度をこのぐらいの精度でその善し悪しを分析できますよね?

結局、人事評価制度は評価や査定のためだけに使ってるんですね?

人事評価制度を何のために使ってますか?

 

と聞かれると、

 

 

人事の責任者の方は、大概、「社員のモチベーションアップのため」とか「業績向上のため」とおっしゃいます。

 

まさにその通りですね。

 

 

単に、評価や査定のためだけに使ってはもったいない限りです。

 

何故かって?

 

 

会社が社員を評価する項目というのは、会社が取って欲しい行動を社員に規定しています。

 

従って、会社や部門の「理念」並びに「ビジョン」「戦略」「目標」を浸透させる素晴らしい武器だからです。

 

 

また、人は評価されると、良い意味でうれしいです。

 

さらに何をすれば評価されるのかが分かっていると、そこに向かって頑張ります。

 

 

ところが、「ではいつ人事評価制度を創りますか?」と聞かれたら・・・。

 

「では今ある制度をより良いものにするためにいつ改善を行いますか?」と問われたら・・・。

 

 

「3年後です。」なんて答える方も結構いらっしゃいます。

 

ところが、「では、その間に何を行いますか?」と聞かれても・・・。

 

 

「いろいろ・・・。」と答えるだけで明快な解答はありません。

 

その間に、何をすれば良いのかが明確になることもなく、社員のモチベーションは上がることなく、業績も延長線上に向上しても、角度の着いた向上には程遠く・・・。

 

結局、「今日という明日が待っているだけ。」の毎日が過ぎ去っていきます。

 

 

この方は「本当に人事評価制度を社員のモチベーションアップ」や「会社の業績向上」に役立てようと思っているのかしら?

 

と疑問符を投げかけざるを得ないことがままあります。

 

 

人事評価制度を構築して、運用していく中で、「管理職や部下の目標設定力が向上します」「管理職と部下のコミュニケーションが図られます」「管理職の部下に対するティーチング力やコーチング力が向上します」「管理職の評価能力が向上します」「管理職のフィードバック能力が向上します」「管理職と部下の問題解決力が向上します」

 

挙げて行けばきりがないぐらいです。

 

 

人事評価制度は「構築」だけしても意味はありません。

 

「運用」も過程で社員の能力が向上します。

 

 

極端なことを言えば、無駄な教育研修は不要になります。

 

必要なものだけに絞れます。

 

 

つまり大きなコスト削減にもつながります。

 

他にも、優秀な社員を採用することができるようになったり、優秀な社員が突然退職することも少なくなります。

 

 

なぜなら、適切に評価してくれる仕組みがある会社ならば、そこで働く意義が見つかるからです。

 

良いことづくめです。

 

 

最後に質問します。

 

あなたは「いつ人事評価制度を導入しますか?」もしくは「いつ改善しますか?」

 

 

今でしょ!

人事評価の結果を基本給だけに連動させるべきか?

人事評価の結果を何に連動させていますか?

 

ちなみに、基本給や賞与、インセンティブに連動させる方法があります。

 

 

賞与やインセンティブならまだしも、果たして基本給との連動は問題ないんでしょうか?

 

社員数の少ない会社さまは、直接基本給に連動させても問題は少ないでしょう。

 

 

また、20代の社員の方が多い会社さまも同様です。

 

しかし、ある程度の数の社員がいらっしゃる会社さまは、まずい場合が出てきます。

 

 

特に、30代、40代のお子さんを抱えていらっしゃる年代の社員の方が多い会社さまです。

 

これは、社員数が少なくてもこの年代の社員の方で構成されている会社さまは少し考えた方が良さそうですね。

 

 

なぜなら、毎回毎回、査定の都度、給与に大きな変動があるといかがでしょうか?

 

生活設計ができなくなってしまうのではないでしょうか?

 

 

私どもでは、年4回の評価で年2回の査定を推奨しています。

 

すると、評価と基本給を連動させていると、年2回の給与変動が起こり得ます。

 

 

どんどん、基本給が上がるんであれば問題はありません。

 

しかし、上がったり、下がったり、下手をすると下がる一方なんてことになってしまったらいかがでしょうか?

 

 

もちろん、やるべきことをやらないで業績不振であれば、人事評価は悪くなります。

 

なので、この場合には致し方ないでしょう。

 

 

やはり、中小企業では別の部署で活躍できる可能性が少ないからです。

 

大手企業であれば、その方が活躍出来る部署もあるかもしれません。

 

 

しかし、中小企業では・・・。

 

ということです。

 

 

とは言っても、先ほど申し上げた通り、本人にさほど問題がないのに基本給が極端に上下するのも考え物です。

 

そこで、どうすれば良いのかというと、基本給のテーブル(賃金表)以外に年功の賃金表や各種手当の賃金表を用意しておくと良いでしょう。

 

 

特に、管理部門などは年功の賃金割合を評価連動の賃金割合よりも高くするなどの工夫が必要になってきます。

 

まあ、営業部門は比較的評価連動の賃金割合を高くしておいても良いでしょう。

 

 

そうは言っても、営業の方も生活があります。

 

しかし、「業績での評価割合も高くしたい。」とお考えの経営者の方もいらっしゃるはずです。

 

 

それを考えると、年功の賃金表と評価連動の賃金表の他にインセンティブの賃金表を用意すると良いですね。

 

このインセンティブの賃金表で、大きく報いるかどうかを決めることができます。

 

 

いずれにしても、末永く高い業績を保ちながらも、自分が所属する会社を愛せる方を多く育成したいものです。

 

さもないと、いつまでたっても社員の入れ替わりが激しく、ノウハウが溜まらない会社になってしまいます。

 

 

やはり、目に見えない仕事のノウハウは人に溜まります。

 

社員を大切にする会社が最終的には強い会社になります。

 

 

経営者の考え方が、評価制度や給与制度に表れます。

 

是非とも、モチベーションの上がる制度を作っていただきたいと考えています。

人事評価制度と給与連動並びにモチベーションアップについて

人事評価制度を何のために使っていますか?

 

多くの会社さまでは、従業員の方のモチベーションアップに役立てていらっしゃいます。

 

 

しかし、なかにはまだまだ評価や査定のためだけに使っていらっしゃる会社さまもあるようです。

 

ただ、それではあまりにももったいないですね。

 

 

では、モチベーションアップに使うとはどういうことでしょうか?

 

一つには、評価や査定の結果が給与や賞与・インセンティブに紐付くということですね。

 

 

しかし、お分かりの通り、給与等を上げるだけでモチベーションアップにつながるとは限りません。

 

なぜなら、給与等は「有って当たり前」のもの、言い換えれば「衛生要因」だからです。

 

 

給与等は少ないよりは多い方が良いに決まってます。

 

しかし、むやみやたらに多くしたこところでモチベーションアップには役に立ちません。

 

 

単純に「もっとくれ!」となるだけです。

 

では、あればあるほどモチベーションアップにつながるものは何でしょうか?

 

 

それこそ、賞賛であり、やりがいですね。

 

これが「促進要因」です。

 

 

もちろん、最低限の給与等の保障があってこそですが・・・。

 

なので、評価や査定によって給与等に連動させることはもちろんのこと、賞賛ややりがいを感じられるように評価制度を使っていただきたいんです。

 

 

それはいったいどうすれば良いのでしょうか?

 

簡単です。

 

 

評価や査定の時に、できたことは「褒める」ことです。

 

そして、できていないことには「改善を促す」ことです。

 

 

ただ、「褒める」にしても「改善を促す」にしても「あるべき姿」が必要です。

 

その「あるべき姿」に近づいたから、達成したから、超えたから「褒める」ことができるんです。

 

 

また、「あるべき姿」に近づくために「改善を促す」ことができます。

 

そして「あるべき姿」が「定量目標」や「定性目標」として事前に決めていることが大切です。

 

 

「定量目標」はいわゆる業績目標です。

 

売上や利益とは限りません。

 

 

効率性をあげたり、ミスを減らすといった類のものも「定量目標」になり得ます。

 

これは、会社として決めてしまっても良いでしょう。

 

 

なぜなら、その「定量目標」を実現しないと会社は倒産してしまうからです。

 

しかし、「定性目標」は自分で考えていただくと良いでしょう。

 

 

その「定量目標」が達成したときに「どんな自分になっているのか」という「自分の姿」だからです。

 

これは、会社の中での立ち位置や、顧客からの評価などを参考にして考えていただくと良いでしょう。

 

 

この「定量目標」と「定性目標」がセットになって「あるべき姿」、言い換えると「個人ビジョン」になります。

 

しかも、この「個人ビジョン」が「会社や部門のビジョン」に連動しているとどうでしょうか?

 

 

組織の一員としてのやりがいにつながる可能性も大きくなります。

 

人はやはり一人では寂しいです。

 

 

誰かに、何かに貢献しているという実感があると、うれしいです。

 

だからこそ、会社や部門の「ビジョン」「戦略」「目標」を決め、それを個人の「ビジョン」「戦略」「目標」に連動させる必要があります。

 

 

このあたりの連動のさせ方については、下記をご参照ください。

 

 

職能資格制度の功罪ーこれからの人事評価制度ー

 

 

いずれにしても、個人の「ビジョン」「戦略」「目標」が会社や部門の「ビジョン」「戦略」「目標」に連動し、そこに近づき、また達成しているか、超えているかという観点でのフィードバックが、「褒める」ことや「改善を促す」ことにつながります。

 

そのうえで、その結果が「給与等」に結び付くといかがでしょうか?

 

 

すると、「衛生要因」を満たしながらも「促進要因」を満たすことにもつながります。

 

ゆえに、十分にモチベーションアップにつなげることができるということです。

 

職能資格制度の本来の活用方法ーこれまでの人事評価制度ー

前回は、「職能資格制度の功罪」と題していながら、中小企業にとっての使いにくさだけを強調してしまいました。

 

 

前回の本題は下記から確認できます。
↓  ↓  ↓

職能資格制度の功罪ーこれからの人事評価制度ー

 

そこで、「職能資格制度」が生まれた背景を簡単にご説明しておきます。

 

極論すれば、戦前や戦後すぐは「職務給」が中心でした。

 

 

要するに、仕事の種類によって給与が決まっていたということですね。

 

例えば、営業・設計・企画・製造・経理・・・etc.です。

 

 

当然、役職が付けばその役職に応じた給与が払われました。

 

しかし、職務ごとに採用するのではなく、職務を問わず採用して育成するという方法が採られるようになってきました。

 

 

すると、能力に応じた給与の支払い方が必要になってきたわけです。

 

そこで登場したのが「職能給制度」です。

 

 

まだ、「資格」はつきません。

 

当然、果たすべき仕事の重要性が高くなれば(能力が上がれば)給与は上がるわけです。

 

 

なので、役職が付けば給与も上がるようになっていました。

 

しかし、採用人数に対して役職を付けるポストの数が少なくなってきました。

 

 

つまり、職能が上がっても付けるポストが無くなってきたというわけです。

 

すると、給与を上げる術が無くなってしまいました。

 

 

なぜなら、多くの方が役職無しになってしまうからです。

 

それでは、モチベーションが下がるということで、採用されたのが「資格制度」です。

 

 

要するに、ある一定の資格に上がることが役職のつく前提となったわけです。

 

なので、資格が上がって給与が上がったとしても、役職が付くとは限らないわけです。

 

 

つまり、同じ「資格」の中に、役職者と非役職者が存在することになります。

 

もしくは、役職の階級が異なるなどです。

 

 

こうすることで、役職につかない大勢の社員の方のモチべーションを「給与」という側面から上げた制度が「職能資格制度」です。

 

そこで考えてみてください。

 

 

中小企業でも同じことは起きますでしょうか?

 

例えば、同期入社であるにもかかわらず役職に付く方と付かない方のアンバランスです。

 

 

ある程度の社員数になると大企業と同じようにアンバランスな現象が起きます。

 

ゆえに、職能資格制度は有効になるでしょう。

 

 

しかし、100人以下の企業ではいかがでしょうか?

 

ましてや、50人以下では・・・。

 

 

なので、「職能資格制度」が有効な企業さまならともかく、そうでない企業さまの場合まで「職能資格制度」を採用する必要は無いということです。

 

 

ゆえに、会社のビジョン・戦略・目標を部門や個人に落とし込んで目標設定を行い、その達成度合いをもって給与などに結びつけるというやり方の方が、多くの社員数が少ない中小企業さまには合ってるということです。

 

 

この詳細は前回のブログをご参照くださいませ。
↓  ↓  ↓

職能資格制度の功罪ーこれからの人事評価制度ー

職能資格制度の功罪ーこれからの人事評価制度ー

人事評価制度の代表的な仕組みが職能資格制度ですね。

 

大企業ではほとんどの会社でこの制度を使っています。

 

なので、中小企業も多くの企業がこれに倣っています。

 

でも、本当にこの制度で良いんでしょうか?

 

 

評価の仕組みは、「業績評価(考課)」と「情意評価(考課)・能力評価(考課)」の大きな二つです。

 

「情意」というのは、積極性・明るさ・誠実さなどのどちらかというと態度面のことを指します。

 

「能力」というのは、企画力・提案力・コミュニケーン力などのどちらかというと技術面のことを指します。

 

 

最近は、「情意評価(考課)・能力評価(考課)」に代えて「コンピテンシー(優秀な社員の行動特性)」を用いる企業も増えてきました。

 

極論を言えばいずれも大して変わりません。

 

重要なのは、それで何をどのように評価するかなんです。

 

そこで、「コンピテンシー(優秀な社員の行動特性)」を用いている企業は「情意・能力」の箇所を「コンピテンシー(優秀な社員の行動特性)」に置き換えて読んでいただけると意味が通じると思います。

 

 

職能資格制度では、「業績評価(考課)」を給与や賞与、インセンティブに反映させて、「情意評価(考課)・能力評価(考課)」を昇進昇格に使用することが多いです。

 

それで問題になるのが、「情意評価(考課)・能力評価(考課)」の目標設定と評価の仕方です。

 

そもそも目標設定が上手くできるように作られていません。

 

なので、評価しようにも評価者と被評価者のいずれにも不満が残ります。

 

 

つまり、まず職能資格が決まっています。

 

一般社員、管理職、経営層など役職に応じた役割責任を表にして整理しています。

 

もっと細かくすると、一般社員を一般社員と主任、管理職を係長、課長、部長、経営層を本部長、執行役員などに分けます。

 

もっともっと細かくすると、各階層の中に初級・中級・上級などと入れている会社もあります。

 

 

そこで、その中身を見てみると、役職が上に上がるほど求められる役割や責任が重くなるように記述されています。

 

しかし、その文言がおかしいんです。

 

やることが大して変わらずに、「ある程度~」「概ね~」「かなり~」「ほぼ~」「完全に~」など、質や量の高低・多寡を副詞で表現していたりします。

 

しかも、職種が異なるにもかかわらず、同じ職能資格表を用いている会社まである始末です。

 

さらには、この職能資格表に基づいて、「情意評価(考課)・能力評価(考課)」の各項目ごとに求められる「情意」や「能力」が複数項目にわたって記述されていたりします。

 

 

この状態で被評価者は何を目標にすればよいのでしょうか?

 

もちろん、記述されている「情意」や「能力」を目標にすれば良いんです。

 

でも、表現は抽象的であり、職種ごとに分かれていなかったりします。

 

なので、評価期間中にどのような行動をとれば良いのか、もっと言えばどのような成果を出せば良いのかが不明確です。

 

 

この状態で、評価者と被評価者は評価時期を迎えます。

 

期中に評価者は大した指導もせず(できず)に被評価者の評価をしないといけません。

 

まず、被評価者自身に自己評価ができません。

 

そして、評価者も被評価者の評価できません。

 

なぜなら、何をどのようにすればよいのかという目標設定があいまいなまま評価期間に入ってしまったからです。

 

 

そこでどうすれば良いのかというと、記述されている「情意」や「能力」をもとに、被評価者の業務であれば「何を」「どのレベルまで」やることがそれに該当するのかという「行動目標の自己設定」をさせます。

 

被評価者が設定して評価者と統合して、具体的な目標にすれば期中の指導もできますし、評価もしやすくなります。

 

でも実はこれでもまだ問題があるんです。

 

これは制度の根本的な問題です。

 

 

どういうことかというと、

 

職能資格制度では、「業績評価(考課)」を給与や賞与、インセンティブに反映させて、「情意評価(考課)・能力評価(考課)」を昇進昇格に使用することが多いです。

 

と申し上げました。

 

それでは、評価者は「業績評価(考課)」と「情意評価(考課)・能力評価(考課)」のどちらに重きを置いて部下指導を行うでしょうか?

 

 

評価者に求められているのは、「業績」です。

 

すると、「業績」を上げるための指導が常になされます。

 

つまり、「情意・能力」はほとんど見てないことが多いです。

 

なので、この状態で「行動目標の自己設定」を行っても、まだ不十分だということになります。

 

しかも、評価者も被評価者も「業績」を達成するために「どこに重点を置いて、何をするのか」に注力します。

 

 

「業績」を「(定量的な)ビジョン」とすると、「戦略」と「(行動)目標」に相当します。

 

すると、この「戦略」と「(行動)目標」が常に意識され、「情意・能力」に基づいて「行動目標の自己設定」を行っても、それは評価時期にしか意識されないことになります。

 

では、どうすれば良いのか?

 

簡単です。

 

 

「業績」を上げるために必要な「情意・能力」を設定すれば良いのです。

 

言い換えれば、「業績」に基づいて作成される「戦略」と「(行動)目標」を「情意・能力」とその「情意・能力」に基づいて作成される「行動目標の自己設定」とを同じものにすればよいということです。

 

図示すると下記のようになります。

 

 

「戦略」=「情意・能力」

 

「(行動)目標」=「行動目標の自己設定」

 

 

しかも、「情意評価(考課)・能力評価(考課)」を単独では昇進昇格に使用しないということです。

 

設定方法を申し上げると、

 

達成すべき「業績」がまずあり、その「業績」を達成するために必要な「情意・能力」があり、その「情意・能力」を身に付けたかどうかを判断するための「行動目標の自己設定」があるということです。

 

すると、被評価者は期初に「行動目標の自己設定」を行うので、そこに記述した行動をとり続けると「情意・能力」が身に付き、「業績」が達成するという理屈になります。

 

 

そのうえで、「業績」と「情意・能力」をそれぞれの尺度で評価し、合計点を出して評価点とします。

 

この評価点をもとにして、昇進昇格も考えれば筋が通ります。

 

ただし、昇格はさせても昇進は単純には決められないので、そこは別尺度を用意する必要があります。

 

しかし、いわゆる通常の人事評価制度ですべての評価をする必要はありません。

 

昇進基準は別に定めれば良いだけのことです。

 

 

でも、「業績」を上げるために求められる「情意・能力」はどうやって決めるのでしょうか?

 

しかも、そこに手間がかかるとまたいい加減な目標設定になってしまいかねません。

 

そこで、一般に必要とされる「情意・能力」はマスター化してそこから選択できるようにしておきます。

 

また、職種・職位ごとに会社(本部もしくは部)がマスターから選択(決めて)しまっても良いでしょう。

 

重要なのは、「行動目標の自己設定」だからです。

 

 

すると、「業績」を上げるために求められる「情意・能力」まで会社が決めるので、会社の「理念」や「ビジョン・戦略・(行動)目標」が部門や個人まで浸透しやすくなります。

 

いかがでしょうか?

 

私は個人的にはこのような形で人事評価制度を構築し・運用されることをお勧めしています。

 

続きは下記をご覧ください。

↓  ↓  ↓

職能資格制度の本来の活用方法ーこれまでの人事評価制度ー

 

 

クラウドを使った人事評価制度構築・運用支援を行っています