30.理想と現実の両立を目指せ!

今やっている業務も大切な仕事です。

しかし、もしかしたら無駄なことをしている可能性もあります。

また、本来ならやらなければならない業務をしていない可能性も考えられます。

ゆえに、現状から発想しながらも理想を追求する必要があります。

そのうえで折り合いを付けながら、目指すべき組織を考え出すことが大切です。
(1) 世の中を幸せにする理想システムを構築せよ!

念のために申し上げておけば、今行っている「システム設計」は、世の中を駄目にするものであってはならないということです。

故に、すべての「機能」は「世の中の人々を幸せにする」という方向に向かって「機能展開」がなされなければならないことは言うまでもありません。

また、現状の制約条件にも縛られないことが重要です。

なぜなら、制約条件に縛られると、本当に作り上げる必要が有る「理想システム」の設計にならないからです。
(2) 下位の機能は上位の機能によって包含せよ!

話を元に戻しますが、これらも付箋を使って書いておくと便利です。

「機能表現」がすべて出尽くしたら、やはり適当な用紙に貼り付けます。

そのうえで、「手がかりシステム」を一番下に貼り付け、「機能」の広がりを加味しながら、上に貼るに従ってその「機能」が広がっていくようにします。

そのときに、チェックポイントとしては下位の「機能」は上位の「機能」によって満たされるかということです。

もし、満たされないとしたら、上下の「機能」が逆か、もしくは「機能表現」がおかしいことになります。

さらに、上下の「機能」が飛びすぎていないかどうかも確認する必要があります。

なぜなら、「機能」が飛びすぎていると、その間に本当に有効な「機能」が隠されている可能性があるからです。

尚、この「機能展開」は枝分かれをすることも当然あります。

それは気にしないで作業を行ってください。
(3) 意思決定で機能を選択しシステム大略案を考えよ!

以上の作業が終了したら、現状でもすでに果たしている「機能表現」よりも何段階か上の「機能表現」を任意に選択します。

ここでの選択基準は特にありません。 まさに「意思決定」の問題です。

但し、考慮しなければならないのは、「機能展開」が枝分かれしているときです。

そのときは、選択した「機能」よりも上位の「機能」をよく見ることです。 ここに、さらに目指すべき「機能」があれば言うことはありません。

そこで、選択した「機能」に基づいてF I Oのコンポーネントをつくります。

そして、そのコンポーネントを見ながら、Fに基づいて「システム大略案」を考えます。

これは、前回の第8編でも述べたとおり、3つぐらいは考えた方が良いでしょう。

なぜなら、一つだけだと他の可能性を奪ってしまうことにもなりかねないからです。