さて、今回は交渉での成果を最大限にするための取り組み
について解説していくことにしましょう。
全部で9つあります。
それでは一つひとつ見ていきましょう。
1.技から科学へ-知識が助ける
交渉力もそうですが、これを鍛える最大の方法は
現場で繰り返すことです。
失敗と成功を繰り返して身につけたノウハウに
かなうものはありません。
しかし、これでは時間と費用が半端なくかかってしまいます。
ゆえに、これまで述べてきた交渉に関する知識と技術を
使っていくことが求められます。
例えて言えば、個人と集団のバイアスです。
自分が陥ってないかどうかを確認して
改善行動に結び付けていくなどです。
2.まず気づくこと
上記の1.で述べたように個人と集団のバイアスに
影響されていないかを自分自身で自己診断するなどです。
相手の診断もしてみてください。
しかし、重要なのはここからです。
相手の診断はできても自分の診断は
ななかなか正確にはできません。
例えできたとしても、悪い側面を認めることが難しいですね。
認めたくないだけで、ホントは分かってたりします。
ゆえに、言い訳をせずに正しいと思う行動をとってみることです。
慣れていないので失敗しますが、
それこそその失敗を言い訳にしないで、
やり続けるしかありません。
3.BATNA(代替案)を決めよう
※BATNA:Best Alternative to Negotiated Agreement
BATNA(代替案)とは、自分と相手の交差する交渉範囲で合意できない
ときの選択肢の中でも最良のもののことでしたね。
例えば、自分が80以下で合意したい。
相手は50以上で合意したいという場合です。
50から80までの間で合意すれば
お互いの納得度は高まります。
しかし、50未満であれば相手が、
80を超えると自分が納得できません。
そのときに、交渉決裂しても良いように考えておく代替案が
BATNA(代替案)でした。
自分のBATNA(代替案)を決めておくことも大切ですが、
相手のBATNA(代替案)も推測してみてください。
すると、どこまで譲り、どこまで要求するのか
という程度が見えてきます。
また、今後もお付き合いする価値があるのか
ということもBATNA(代替案)から判断ができるでしょう。
ところで、あと6つあるんですが、
それはこの次に改めて記載しますね。