10.「交渉範囲」に対する理解が交渉妥結の出発点!

では、交渉にはどんな種類があるのでしょうか?

大きく二つに分かれます。

 

「分配型交渉」と「統合型交渉」です。

 

最近は「統合型交渉」で、

win-win を目指すべきということが

主張されることが多いようです。

 

しかし、現実はどうでしょうか。

ほとんどが、「分配型交渉」で、

何かしらの win-lose になっています。

 

ゆえに、まずは「分配型交渉」の本質を理解しておくことが

重要と言えます。

 

では、「分配型交渉」とは何でしょうか?

たとえば、フリーマーケットで1万円の商品が

販売されていたとします。

 

あなた(Bさん)は、7,000円以上を

出すつもりはありません。

 

また、できれば5,000円で買うことができたら

ラッキーだと思っています。

 

そこで、4,000円で売って欲しいと主張しました。

それに対して売り手(Aさん)は、6,000円までなら下げても

良いと思っています。

 

また、できれば8,000円で売れると

ラッキーだと思っています。

 

これを図示すると次のようになります。

 

(あなた:B/売り手:A)

4千円:Bの出発点

5千円:Bの目標点

6千円:Aの抵抗点

7千円:Bの抵抗点

8千円:Aの目標点

1万円:Aの出発点

 

さて、そうすると妥結範囲はどうなるでしょうか?

6,000円から7,000円の範囲ですね。

 

これを「正の交渉範囲」と言います。

もし、あなたが6,000円までしか出すつもりがなく、

 

売り手が7,000円までしか値引きするつもりがなければ、

交渉は決裂しますね。

 

これを、「負の交渉範囲」と言います。

この「負の交渉範囲」のときは、「正の交渉範囲」を形成するように

抵抗点を移動させる交渉が必要になります。

 

ただし、この抵抗点は一般的に極秘事項です。

では、「負の交渉範囲」のときに抵抗点を移動させるには、

どうすればよいでしょうか?

 

また、「正の交渉範囲」に入ったときにどのようにすれば

有利に交渉を進められるでしょうか?

 

 

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