(外部講師を招聘して自社の社員に対して行う「企業主催の研修」を前提にしています。)
リアル研修は当然のことながらなくなりませんね。
やはり、ZOOM研修は講師も受講者もやりにくいです。
特に、リアル研修の方が効果的、効率的と思われるコンテンツを、わざわざZOOMで行うことはないでしょう。
ただし、リアル研修の実施にリスクがある場合には、代替措置としてZOOMが使われることは当然ありますね。
今回の新型コロナのようにウィルス感染が蔓延し、特効薬もワクチンも開発されていない場合です。
集合することにリスクがあるわけです。
しかし、その必要がない場合には、リアル研修が選択されることは当然ですね。
そうは言っても、今後はコンテンツによっては、リアル研修からZOOM研修に移行することは考えられます。
では、どんなコンテンツがどちらの研修で実施されるのか?
以前、eラーニングが流行ったことがありました。
リアル研修もすべてeラーニングにとって代わられるのではと思うぐらいの勢いでしたね。
私も研修コンテンツをDVD化したことがあります。
そして、その閲覧やテスト受験の際にはネットにアクセスしないと利用できないというeラーニングのシステムを使いました。
しかし、リアル研修がすべてeラーニングにとって代わられることはありませんでした。
今でもeラーニングでうまくいっているコンテンツは、知識習得系のコンテンツですね。
代表的なものは、資格取得です。
しかも、10年以上前から動画を使ったものも出てきていますね。
講義部分は動画で学び、練習問題もネットで行えます。
これは、時間と場所を選ばないので、遠方の方や時間のとりにくい方に喜ばれています。
さらには、今のZOOMのように講師一人と受講者数人と双方向で質疑応答ができるシステムも開発されています。
しかし、リアル研修に大して影響はありませんでした。
今では、リアル研修とeラーニングは棲み分けがなされています。
ちなみに、eラーニングが流行った背景には、研修料金が安くなるという神話があったこともその一因になっています。
ただ、eラーニングに適したコンテンツもそうでないコンテンツも、eラーニングにしたときに料金が安くなるとは限りません。
かえって高くなることもあります。
コンテンツも講師も、そしてシステムもすべて自社開発すれば別ですが・・・。
これを今のZOOM研修に当てはめてみると、同じ結果になることが予想されます。
ただし、学校の授業の一部はeラーニングやZOOMを使ったものに代えることができますね。
しかも、リアル研修に適したコンテンツでも、以前よりは講義部分がZOOMではなく動画に置き換わることは考えられます。
なぜなら、講義部分に双方向性はさほど必要はないのでZOOMの必要性がないからです。
しかも、グループミーティングやロールプレイングはZOOMでできないことはないとは言え、決して適しているとは言い難いです。
ちなみに、質疑応答は講義後のリアル研修で行えば良いだけです。
念のために補足すると、リアル研修に適したコンテンツの場合には、講義部分が動画に代わったとしても、必ずリアル研修は行われます。
なぜなら、グループミーティングやロールプレイングが必要なコンテンツだからです。
なので、いずれ熱が冷めれば、動画部分もまたリアル研修に戻ると思います。
ゆえに、今後はリアル研修にリスクがない限り、リアル研修とZOOM研修は棲み分けがなされるということです。
しかも、これまでリアル研修で行ってきたものが、ZOOM研修に置き換わることはほとんどありません。
もしあるのなら、それはすでにeラーニングで対応しているからです。