7月19日(水)はコンプライアンス研修を担当していました。
コンプライアンス研修というと、法律がらみの研修が多いですね。
しかし、今回の研修では法律の話はほとんどありません。
法律を勉強してもコンプライアンスは実現しないからです。
それよりもコンプライアンスの重要性を段階を追って学ぶ方が効果が高いですね。
しかも、最終的には現場で具体的にどんな行動を起こすのかまで決めていただきます。
ただ残念なことに、現場で実践したかどうかまでは確認ができません。
それでも、一方的に受け身で話を聞いていただくわけではなく、個人で考え、グループで共有・議論していただくことで、かなり具体的な行動が明確になります。
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具体的には、「事例」を踏まえて、コンプライアンスの必要性や対策について学んでいただきます。
「事例」は他社事例や自社事例を取り上げます。
他社事例からは、自社でも似たようなことが起きるのか起きないのか、起きるとしたらどのような対策を取ったらよいのか、について考えていただきます。
自社事例からは、有ってはならないのですが、自社で見聞きしたコンプライアンス違反事例、または、コンプライアンス違反になると危惧される事例、もしくはコンプライアンス違反が起こるかもしれないと思われる事例を挙げていただきます。
ただ、コンプライアンスとは何か、コンプライアンスの対象は何か、ということが分からなければ事例を挙げることも理解することもできません。
そこで、コンプライアンスの定義や対象についてもご理解いただきます。
そして、コンプライアンスの必要性についてもご理解いただきます。
必要性というのは、コンプライアンス違反を起こしたときのデメリットやコンプライアンスが実現したときのメリットについてご理解いただきます。
言ってみれば危機感と意欲を持っていただいて、行動の促進を促すということです。
そして、具体的な対策も考えていただきます。
対策は、会社という組織として、また組織に所属する個人として行うことを客観的に考えていただきます。
ただし、いきなり自分個人が何を行うのかは考えていただきません。
なぜなら、いきなり自分個人で行うことを考えていただくと、簡単にできそうなことや短絡的な対策しか出てこない可能性があるからです。
そこで、まずは客観的に考えていただいてうえで、そこから自分個人が行うべきことに落とし込んでいきます。
最終的には、現場で何を行うのかを決めていただいて、それを現場で実践していただくコミットをしていただいて研修は終了します。
そうは言っても、決めたことを実践するだけでコンプライアンスが実現するわけではありません。
現場では様々な業務が行われているからです。
その業務を行うに際して、コンプライアンスは大丈夫かということを確認する必要があります。
しかし、いちいち確認しながら業務を行うわけにはいきません。
そこで、重要なのは「もしかしたら、このままいくとコンプライアンス違反になるのではないか?」「この案件は大丈夫だろうか?」と言った疑問が出てくるようになることです。
要するに「アンテナを高く」張れるかどうかです。
この研修では、事例や対策を通じてこのアンテナを高く張ることができるようになることを目指しています。
そのために、個人で考えたり、グループで共有したり、議論をしていただく時間を大切にしています。
こうやって、極力研修での学びと現場での実践を結びつけられるようにしながら、研修を行っています。