33.主役となる人材の定義を変えよ!

外部環境の変化に伴って企業が変化するように、その中で働く人たちに求められる能力も変化します。

これまでのエリートとこれからのエリートが変わります。

眠れる獅子をたたき起こして、今こそ眠っていた能力を掘り起し新しいことにチャレンジさせる必要があります。
(1) システムに想いを乗せてこそ機能する!

さて、これまで連載して参りましたこのテーマも、いよいよ最後を迎えることになりました。

システムについて、「教育研修の観点」「営業活動の観点」「経営の観点」といくつかの角度でお話しして参りましたが、いずれにしてもシステムは、人が作るものであり、そして人によって運営されるものであるということを、暗に明に示唆してきたつもりです。

すなわち、組織は、システムだけ作っても動かず、また、人の想いだけでも動かず、この両方が相まって初めて動くものだということです。

そこで最後に、これからの組織(企業)はどうなるのか、そしてまたどんな人材を育成し、どんな人材が組織(企業)を動かしていくのか、ということについて僭越ながら述べさせていただき、このテーマの最終稿とさせていただきます。
(2) 今こそ異端児を受け入れて育成せよ!

まず最初に、企業とは外部環境の変化に適応し、先取りしていかなければならないものであることを確認させていただきます。

そのうえで、これまでの企業について触れさせていただくと、戦後からバブル崩壊、そしてその後のリーマンショックまで、浮き沈みはあったものの右肩上がりの経済の中で発展を遂げてきたと言えます。

このときの企業は、この波にうまく乗れば大きく発展していくことができました。

つまり、経済環境という大きなシステムの中で、「波に乗る」という機能が要求されたわけです。

すると、企業の中にいる人に求められる機能は「この波に逆らわず、皆同じ方向に、しかもより早く、まっすぐに突き進む」というものになります。

ですから、この波に逆らう反逆児は「異端児」扱いされ、排除されてきました。

故に、「体制に従順で素直な人材」が優遇されてきたと言えます。

もちろん、このままではいけないという危機感から、中途採用をはじめとして、異なる血を入れようと努力されてきた企業もたくさんあります。

しかし、右肩上がりの経済の中ではその必要性が認識されず、結局は「企業に染まる」か、または「企業から出ていく」か、という憂き目を見てきたことも確かです。
(3) 自ら波を創り上げる者が主役になる時代!

そのなかでも、この「異端児」を上手に取り入れることができた企業が大きく発展している、と言っても過言ではないでしょう。

では、これからもこの「異端児」は「異端児」で有り続けるのでしょうか。

そうではありません。

まさに、これまでの「異端児」が主流となる時代がやってきたと言えるのです。

すなわち、右肩上がりの経済は、バブル崩壊、そしてその後のリーマンショックとともに終焉を迎え、まさに先行き不透明な時代へと突入しました。

この時代に、企業に求められる機能は「自ら波を創り上げる」というものになります。