30.取り返しのきかない期末を大きなチャンスにせよ!

それでは今回は、

いよいよ期末がやってきたとして

「期末の振り返りのときに行うこと」について

見ていくことにしましょう。

まず、

期末にやるべきことは「振り返り」ですね。

PDCAのCAに相当します。

基本的にCAは、

期中の進捗不具合のときにやるべきことと

変わりはありません。

下記をご参照ください。

↓   ↓   ↓

『マネジメントの教科書』対症療法と対因療法を使い分けよ!(第27回)

では特に何が違ってくるのか

・・・ですね。

それは「期末ならでは」ということが

ポイントになります。

つまり、

「取り返しはきかない」ということです。

ですから、

言い訳はできません。

結果が物語っています。

特に、

未達で終わったときは

まさに真摯に振り返るチャンスです。

何が原因で未達に終わったのか?

徹底的に原因究明してください。

もちろんその前に、

うまく行ったことも徹底的に洗い出して
次につなげる端緒を掴んでおくことも大切です。

また、

うまくいったことやうまくいかなかったこと

の洗い出しを通じて、

もっと他によい方法はなかったのかということを

幅広く掘り下げるチャンスでもあります。

とかく、

期中は取り返しがきくので、

部下のやり方を尊重する場合もあります。

しかし、

結果が出てしまってはそれもかないません。

果たしてそれでよかったのか?

他になかったのか?

部下の視野を広げるチャンスにしてください。

そして、結果に基づいて評価を行います。

期中だと成果が変動しますが、

期末は固定します。

ゆえに、

公正な評価を行うチャンスになります。

最後は、

特に未達の時は「何が何でも次回は達成する」

という成果追求の意識を植え付けるチャンス

となります。

ただし、

期初の目標設定や達成のための手段が

期待薄のものであった場合は別です。

要するに、

期初の段階から目標と達成のための手段に

成功期待感が持てたからこそ、

「悔しい」という気持ちが湧いてくる

ということです。

この期初の目標設定の段階を

おろそかにしてしまっては

成果追求の意識を植え付けることは

難しいでしょう。

ちなみに、

期末では何をどのように

振り返ればよいのかというと、

1.期初のビジョン・戦略・目標設定と比較して

2.上長の期待と比較して

3.部下の能力向上の観点で

4.チームワーク向上の観点で

5.来季へつながるという観点で

うまくいったことやうまくいかなかったこと

を洗い出していきます。

他には、

自分たちがやっていなかったことで、

他の人たちがやっていたこと

自分たちがやっていたことで、

他の人たちがやっていなかったこと

なども検討していきます。

尚、

自分たちがやっていたことで、

他の人たちがやっていなかったこと

で何が分かるのかというと・・・

自分たちの無駄な動きが見えてきます。

効果的・効率的な動きを目指しましょう。

さて、

部下を動機づけるためには期初から期末まで、

これまで述べてきたことを

実践していただくことが大切です。

しかし、

まだまだ細かい点でも

動機づけの方策は考えられます。

そこで、

次回は動機づけの方策を

考え出すためのベースとなる

「動機づけ理論」の変遷について

解説を行っていきます。

では、また次回。

 

【無料】「士業が月額顧問料を1万円上げるための7つのポイント」ステップメールのご案内