29.部下の成長を願って「忠告」「注意」「叱責」の手順で!

それでは、

「ルール違反を犯す部下」には

どのように対処すればよいのでしょうか?

ちなみに、

ルール違反とは、文字通りの規則もありますが

ホウレンソウが遅いなどというものも含まれます。

さて、いかがでしょうか?

いきなり、怒る!

ではないですよね?

まず、怒ってはダメですね。

「怒る」と「叱る」の違いは

大丈夫でしょうか?

「怒る」は、自分の腹が立つので、

自分の怒りを鎮めるために

感情的になることですね。

要するに、

怒る人の自分都合です。

これでは、

部下指導にはなりません。

これに対して「叱る」は、

相手の成長を願って相手の怠慢な気持ちを

引き締めるために感情的になることです。

要するに、

相手都合です。

部下指導のときは、

この気持ちが大切です。

自分のメンツをつぶされたからではなく、

相手が成長しようとしないこと

に対して感情をぶつけてください。

ここに大きな違いがあります。

しかし、

やはりいきなり「叱る」ではないですね。

「叱る」前には「注意」が必要です。

「注意」の前には「忠告」が必要です。

要するに、

「忠告」「注意」「叱る」という手順を

たどることになります。

言い換えれば、

「~した方がよいよ。」と忠告し、

治らなければ「~しなさい。」と注意し、

それでも改善が見られないときは

「甘えるな!」と叱責する。

ということになります。

ところが、

最近の上司は叱れなんですね。

パワハラと言われるからではありません。

「嫌われたくない」からです。

業績を上げ続けることよりも

「嫌われない」ことを 第一にしていたりします。

これでは、

部下は成長しないし、

部門の業績も達成しないですね。

困ったもんです。

上司の役割をはき違えている

としか言いようがありません。

あなたの役割は、

部下に「嫌われない」ことではなく、

「嫌われてでも」業績を達成することです。

それが、

部下の成長につながり、

かえって部下に喜ばれることになります。

是非、

お互いに肝に銘じていきましょう。

ちなみに、

「叱る」ときは短い言葉でその場限りにしてください。

あとあとまで、

尾を引くようにネチネチと叱ってはダメです。

そこで、

まず、事実を確認する。

悪いことだと認識させる。

短く「叱る」。

次回からの善後策を言わせる。

実行を約束する。

という手順を踏むとよいでしょう。

たとえば・・・

「今、何時だ?」

「9時5分です。」

「始業時間は?」

「9時です。」

「ということは?」

「5分遅刻です。」

「これで何回目だ?」

「5回目です。」

「(厳しい口調で)甘えるな!」

「今度からどうする?」

「目覚ましを10個かけます。」

「もし、遅れたら?」

「絶対に遅れません。」

「よし、約束だぞ!」

まあ、

これで部下の行動が改善するかどうかは

ともかくとして上司の覚悟が重要です。

改善するまで最後まで諦めないでください。

部下は上司から見放されたらおしまいです。

それでは次回は、

いよいよ期末がやってきたとして

「期末の振り返りのときに行うこと」

について見ていくことにしましょう。

では、また次回。

 

【無料】「士業が月額顧問料を1万円上げるための7つのポイント」ステップメールのご案内