ランチェスター理論ってご存知でしょうか?
少ない戦力でどうやって大勢の敵を倒すのか・・・など、もともとは軍事理論でした。
これが戦後にはマーケティングの世界で活用されています。
織田信長の桶狭間の戦いも同じですね。
そこに、ヒントがあります。
(1) ドミノ倒しのように
しかし、4年目からは、営業研修を商談力強化の柱に置きながら、各種研修を展開しています。
また、5年目から販売士(日本商工会議所小売商検定)の資格取得を薦め、そのための研修も行ってきました。
この推進についても多くの抵抗がありましたが、私自身が一級を取得することで上層部の理解を得ることができました。
しかも昨年度は、この一級の合格者を大量に排出することができ、成果につながっているのもうれしいことです。
さらに昨年から、小売店のリニューアル提案を通じて、売り上げの向上を目指すキャンペーンが始まりました。
我々の売り上げを上げるためには、小売店の活性化を図るしか方法がないからです。
提案内容は、小売店の模様替え、増床、支店の増設などです。
このキャンペーンは全社的な取り組みのため、提案活動に必要な小売店の集声調査や動線調査には本部からの応援も有りますし、提案書作成のためのコンピューターシステムも新たに導入されました。
ここにきて、これまでやってきたことが全て有機的に結びつき、花開いた感触を得ています。
インストラクター制度も商談力強化研修も販売士1級の資格取得も小売店活性化キャンペーンもどれ一つが欠け
ても業績向上に結びつかなかったでしょうし、またどれか一つでも成果には結びつかなかったでしょう。
そして何よりもうれしいのは業績向上もさることながら、営業マンの目が輝いてきたことです。
特に、小売店活性化キャンペーンなどは通常の業務をこなしながら、残業してまで提案書の作成を行っています。
これなど以前には考えられなかったことです。
(2) 大きな組織が動き出した
もちろん、何の文句も出ないかというとそうではありません。
しかし、文句を言いながらも、本来の営業の有るべき姿が見えてきているのでしょう。
営業部隊全体に士気の向上が見えるのです。
皆が一つの目標に向かって一丸となっている様子が伺えます。
これこそまさに、私が研修の責任者になったときに目指していたものです。
大きな組織が動きはじめました。
組織が大きいだけになかなか動きませんが、逆にいったん動き出せばどんどん加速度がついてきます。
これからの私の役目は、この加速度をさらにつけるために、新しい取り組みを考え実施していくことだと考えています。
そして、次の世代にスムーズにバトンタッチができる体制を作り上げたいと思っています。
以上のように、この会社では業種業界の動きをにらみながら、研修そのものが他のシステムと連動し成果をあげています。