16.経営システムを革新せよ!

外部環境の変化に伴ってシステムを変更する必要があります。

しかし、どの方向に変化させればよいのか戸惑う場面も少なくありません。

やはり、これまでの延長線上で考えしまうのではないでしょうか?

ただし、そこを断ち切らなければ業績向上は望めません。

では、いったいどの方向へ変化させればよいのでしょうか?

 

(1) システムについての基本的な理解は?

さて、いよいよ今回から「人が動かすシステムとしての経営」の本題に入っていくことになります。

その前に、これまでにお話した内容を整理させていただきます。

1.システムそのものについての説明と分析的アプローチと設計的(デザイン)アプローチの違い
2.今後はデザインアプローチによるシステムの設計が必要な理由
3.デザインアプローチによって研修システムを構築し運営した場合の実例
4.デザインアプローチによって営業マンがお客様との共通課題を設定する場合の実例
5.システムを動かすのは「人」であり、その「人」の想いの強さがシステムの原動力であること

以上の様に、ここまでで、色々な角度からシステムについての理解をしていただきました。

そこでここではまず、経営システムの設計についての概要をお話させていただくことにいたします。

 

(2) トップ主導型から現場主導型へ!

これまで述べてきた中でも繰り返し出てきましたが、これからのマネジメントはトップ主導型ではなく現場主導型に移行しつつあります。

なぜなら、成長が期待される時代ならば、最初に「経営システム有りき」でオペレーションのみを考えれば良かったわけです。

このとき、社員は上司から「言われたことを言われたとおり」実行することを求められました。

言い換えれば戦略を作るのはトップであり、その実行部隊が社員だったというわけです。

すると、研修で求められるのも、このオペレーションをスムーズに進めていくための考え方とやり方になるわけです。

しかし、これからは市場の成長がほとんど期待できなくなってきました。

すると、市場の成長が見込める時代の「経営システム」から市場の成長が見込めない時代の「経営システム」へと革新をはかる必要が出てくるわけです。

しかも、このシステムは定型ではありません。

 

 

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