23.結果目標は行動化できるまでブレイクダウンせよ!

さて、

「年間12億円の売り上げ目標を達成するための目標は?」

と聞くと・・・
「はい、毎月1億円の売り上げを上げることです。」

・・・という人がいます。

これはおかしいですね。

では、何がどう違うんでしょうか?

毎月1億円というのは、

年間の12億円を単純に月割りしただけですね。

つまり、

月単位の結果目標に過ぎないわけです。

言い方を変えれば、

年間の結果目標をただ月当たりに

ならしただけということです。

ここで、

上司が聞いているのは、

「年間12億円の売り上げを上げるために、

どんな取り組みを行うのか?」

ということです。

つまり、

重点目標や行動目標を

聞いているわけです。

ですから、たとえば、・・・

「既存客だけだと

10億円に満たない可能性があるので、

新規客の開拓に重点を置いて取り組みます。」

「具体的には、

既存客に割く時間を全体の4割として、

あと6割を新規開拓に振り分けます。」

「今のところ既存客とは

よい関係が築けているので、

定期的な訪問や電話、メールで

接触を図っていきます。」

「新規に関しては、

セミナー集客でリストをとって、

DM、メール、電話でフォローしながら

アポにつなげていきます。」

「セミナーは毎月一回開催し、

既存客からの紹介やDM及び

WEBを使って集客していきます。」

「セミナー集客からのアポ率が20%、

アポから成約までの確率が50%なので、

年間1,000社のセミナー集客が

当面の目標になります。」

・・・というように、

ブレイクダウンしていくとよいでしょう。

これに、

さらに付け加えると、

年間1,000社のセミナー集客を

妨げる要因があれば

これも抜き出して押さえておきます。

一般的には、

「ヒト・モノ・カネ」等の観点で

障害が出てきたりします。

さらには、

それらが満たされたとしても、

集客に必要なKSA(※)

を磨く必要が出てくる可能性もあります。

※K:knowledge(知識)
※S:skill(技術)
※A:attitude(心的態度)

このKSAが能力向上目標になるわけです。

そして、

「ヒト・モノ・カネ」等に対する解決策が

行動目標になります。

「え?、年間1,000社のセミナー集客

のための行動が行動目標じゃないの?」

と、思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

それでもよいんですが、

その後の障害に対する解決策を実行しないと、

その目標は達成しないので、

その点だけ気を付けてくださいね。

要するに、

実行できるレベルまで落とし込んで

初めて行動目標と言える、

と考えていただくとよいでしょう。

それでは、

次に「人事異動に伴って配属される部下」

に対してはどのように対処すればよいんでしょうか?

では、また次回。

 

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