では、
「活用策」や「歯止め策」として、
戦略の種をSWOTから考え出した後は
どのようにすればよいのでしょうか?
戦略の種は、
SWOTの数だけ出てきます。
SWOTの各一つにつき二つ以上考え出せば、
もっと出てきます。
しかし、
戦略を考えようとしているので
絞り込む必要があります。
経営資源は有限ですから当然と言えば当然です。
では、
どうやって絞り込むのか?
まずは、
いくつかの戦略の種を
一つにまとめる作業も必要になるでしょう。
そのうえで、
優先度を考えます。
優先度は緊急度と重要度で
判断することが多いです。
緊急度は時間ですから、
早く実行しないと競合に負けてしまうとか、
顧客が離れてしまうなど、
傷口が広がってしまうものを
優先させることになります。
また同時に、
重要度も考えます。
重要度は何で判断すればよいのか?
全社のビジョン・戦略・目標をはじめとして、
自部門のビジョン実現に影響を与える度合いで
判断すればよいでしょう。
この緊急度と重要度の両方が高いものから
優先的に戦略として取り上げることになります。
このあとは、
戦略を目標の三要素に落とし込みます。
目標の三要素とは、
「何を」「いつまでに」「どのレベルまで」
です。
そしてさらに、
リスク・障害・トレードオフなどを考えて、
その克服策を行動目標とします。
この行動目標を、
一年間にわたって落とし込めば
行動計画になるわけです。
この辺りの詳細は、
いずれ「目標管理制度の機能化」について解説しますので、
そこで理解を深めていただけますでしょうか。
それを読んでいただくと、
あなたの目標設定が必ず効果的になります。
では、
創り上げた自部門のビジョン・戦略・目標は、
部門メンバーに対して
どのようにして周知させればよいのでしょうか?
では、また次回。