どんなに素晴らしいと思える制度も運用されなければゴミです。
なので、素晴らしい制度は不要です。
必要なのは、素晴らしい運用です。
制度は道具です。
どう使うかが問われます。
ゴルフクラブを換えても、腕が悪ければスコアは縮みません。
どんなに飛ぶバットを使っても、腕が悪ければ飛びません。
腕が良ければ、すりこぎでも良いぐらいです。
ちなみに、人事評価制度をカスタマイズして自社ならではの制度を作ろうとする会社さまもあるようですが、全くのムダです。
そこに時間とお金をかけるなら運用に回してください。
なぜなら、制度そのものに大差はないからです。
成果評価とプロセス評価の両方を採用するのか、それとも片方だけなのか。
評価項目と評価基準をどうするか。
成果目標やプロセス目標は、会社が決めるのか、社員に決めさせるのか。
評価結果を給与や賞与、インセンティブなどに反映させるのか。
制度構築のときに決めなければならないのは、このぐらいです。
だから、そんなに時間はかかりません。
でも、これまで大手のコンサル会社は何をしてきたのか?
評価項目と評価基準を決めるところで、現場調査や社員インタビューなどを行い、制度構築にいかにも工数がかかるように見せてきました。
そして高額なコンサルフィーを請求してきたわけです。
確かに、大企業で社員数が多いと、職種や職位も同様に多くなります。
なので、工数がかかることは否定できません。
しかし、どんなに精緻に評価項目と評価基準を決めても、運用されなければ意味はありません。
しかも、制度構築している間に、当該部署がなくなり、新しい部署ができてしまうことがあります。
すると、そこはまた一から構築することになります。
全くもってムダです。
ゆえに、制度構築には長くても半年以上かけることのないようにすべきです。
できれば、3ヶ月で構築することが理想です。
そんなことしたら、いい加減な制度になるのでは?
と思われる方もいると思います。
でも、100点満点でも使われない制度を時間をかけて作るのと、60点でも使われる制度を手間をかけずに作るのとではどちらが良いでしょうか?
60点の制度は運用しながら、100点を目指せば良いだけです。
だから、大事なのは運用です。
このときに、エクセルでは運用はしきれません。
目標設定の進捗確認や設定目標のフィードバック、自己や上司のコメント記載や評点の入力。
これをエクセルで行うのは大変です。
しかも、評価分析などを緻密に行うことはできません。
エクセルの式を作っている暇があるなら、専用のクラウドシステムを使った方がよほど効率的です。
情報の漏洩が防げると同時に、目標設定から中間面談、評価まで一連の流れをすべて管理することができます。
そのうえで、その一連の流れから分かる評価者と被評価者のレベルを押さえた指導に繋げることもできます。
つまり、制度をクラウドで運用することで、教育研修にもなるということです。
まさに、一挙両得です。
なので、制度は簡単にして運用はしっかりとクラウド行うことをおすすめする次第です。
ご連絡をいただければご支援いたしますので、是非ともご活用くださいませ。