結局、人事評価制度は評価や査定のためだけに使ってるんですね?

人事評価制度を何のために使ってますか?

 

と聞かれると、

 

 

人事の責任者の方は、大概、「社員のモチベーションアップのため」とか「業績向上のため」とおっしゃいます。

 

まさにその通りですね。

 

 

単に、評価や査定のためだけに使ってはもったいない限りです。

 

何故かって?

 

 

会社が社員を評価する項目というのは、会社が取って欲しい行動を社員に規定しています。

 

従って、会社や部門の「理念」並びに「ビジョン」「戦略」「目標」を浸透させる素晴らしい武器だからです。

 

 

また、人は評価されると、良い意味でうれしいです。

 

さらに何をすれば評価されるのかが分かっていると、そこに向かって頑張ります。

 

 

ところが、「ではいつ人事評価制度を創りますか?」と聞かれたら・・・。

 

「では今ある制度をより良いものにするためにいつ改善を行いますか?」と問われたら・・・。

 

 

「3年後です。」なんて答える方も結構いらっしゃいます。

 

ところが、「では、その間に何を行いますか?」と聞かれても・・・。

 

 

「いろいろ・・・。」と答えるだけで明快な解答はありません。

 

その間に、何をすれば良いのかが明確になることもなく、社員のモチベーションは上がることなく、業績も延長線上に向上しても、角度の着いた向上には程遠く・・・。

 

結局、「今日という明日が待っているだけ。」の毎日が過ぎ去っていきます。

 

 

この方は「本当に人事評価制度を社員のモチベーションアップ」や「会社の業績向上」に役立てようと思っているのかしら?

 

と疑問符を投げかけざるを得ないことがままあります。

 

 

人事評価制度を構築して、運用していく中で、「管理職や部下の目標設定力が向上します」「管理職と部下のコミュニケーションが図られます」「管理職の部下に対するティーチング力やコーチング力が向上します」「管理職の評価能力が向上します」「管理職のフィードバック能力が向上します」「管理職と部下の問題解決力が向上します」

 

挙げて行けばきりがないぐらいです。

 

 

人事評価制度は「構築」だけしても意味はありません。

 

「運用」も過程で社員の能力が向上します。

 

 

極端なことを言えば、無駄な教育研修は不要になります。

 

必要なものだけに絞れます。

 

 

つまり大きなコスト削減にもつながります。

 

他にも、優秀な社員を採用することができるようになったり、優秀な社員が突然退職することも少なくなります。

 

 

なぜなら、適切に評価してくれる仕組みがある会社ならば、そこで働く意義が見つかるからです。

 

良いことづくめです。

 

 

最後に質問します。

 

あなたは「いつ人事評価制度を導入しますか?」もしくは「いつ改善しますか?」

 

 

今でしょ!