20.X理論の人間観では部下はついてこない!

前回は、

「統合」のテクニックを活用するためには

ベースの部下観 の影響を強く受け、

この部下観がしっかりしていないと、

「強制」「迎合」「妥協」になってしまう。

という解説をいたしました。

X理論・Y理論はご存知でしょうか?

アメリカの心理学者であるダグラスマグレガーが

「企業の人間的側面」で発表した考え方です。

X理論とは

「人間は生来、働くことが嫌いな存在である」

という考え方です。

Y理論とは、

「人間は、条件さえ整えば、

生来働くことが好きな存在である」

という考え方です。

ここで注意が必要なのは、

人間の本来の姿のことを言っているわけではない

ということです。

たまに、

性善説・性悪説と混同している方がいます。

もともとの人間の姿のことを言ってるのではなく、

人を見るときのその人の見かた・考え方

のことを言っています。

つまり、

人間がもともと働くことが

好きであっても嫌いであってもどちらでもよいんです。

あなたは、

「どちらの考え方で人と接するのか」

ということが問われています。

では、

X理論で人と接するとどうなるでしょうか?

ここでいう「人」とは、

部下のことになります。

つまり、

上司は「部下は生来働くことは嫌いな存在」

だと思っています。

この上司は、

「働くことが嫌いな部下」

をどうやって働かせるでしょうか?

実は・・・

「アメとムチ」以外には考えられないんです。

「働くことが嫌い」な部下に、

どんなに「働くことの意義を説いても理解できない」

と思っているからです。

要するに、

「自主的に動くことはない」

と思っているということです。

さて、

この考え方で「統合」などするでしょうか?

「強制」か「迎合」、

よくて「妥協」でしょうね。

結局、

「強制」「迎合」「妥協」の手段を選ぶ人は、

部下を信じていないということになります。

しかし、人間は・・・

よく考えてみると

・・・自主的に動くことはたくさんあります。

ということは、

部下の能力を最大限引き出して

自主的に動いてもらうようにするためには、

Y理論の人間観が求められるということになります。

でも、

人間はサボることもあれば、

やる気の出ないときもありますよね。

これは、

どのように考えればよいんでしょうか?

では、また次回。

 

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